
スポーツでもビジネスでも常勝する人っていますよね。その人達が勝てる理由は努力や才能ではありません。プレッシャーの扱い方にあります。
プレッシャー:圧力や重圧のこと
プレッシャーとは重要な場面で度々付き合うことになる友人であり、厄介者です。耐性がなくて逃げ出してしまう人もいます。一方でオリンピックのような大舞台でも堂々と振る舞う人もいます。
この差はなんだと思いますか?実はたった3つの手順をやっているか、やっていないか、それだけの差だったんです。
プレゼンテーションの内容を口に出して何度もリハーサルする
メンタルトレーナーで有名な先生がいます。ラニー・パッシャム氏。彼は元オリンピック選手。彼のメソッドは成功者のやり方そのものです。
- 意識が働かなくても体が勝手に動くまでトレーニングを積む
- トレーニングした体の動きを再現することだけに意識を集中する
- 完璧に意識し体をコントロールしているセルフイメージを強く思い描く

メンタル・マネージメント勝つことの秘訣
ラニー・パッシャム著
プレッシャーに打ち勝つ人がやっていることはこの3つだったんです。
最初にやることはリハーサル。提案資料の内容を頭に叩き込んでおくのは大前提です。本番に近い環境を用意して、口に出して何度も再現します。2度、3度じゃ足りません。10回は最低やりましょう。自信が出てくるはずです。
ちなみにスティーブ・ジョブズは何十回もリハーサルすることで有名です。ジョブズのようなプレゼンターでさえ、地道な努力をしているんです。始めから完璧にできる人なんていません。プレゼンが上手い人は影でえげつないほど努力しているんです。
最低限10回はリハーサルしてください。それで上手くいかなかったなんて言う資格はないですからね。
本番ではリハーサルを再現することだけ意識する
本番であれも、これも言おうなんて考えてもできないんです。なぜなら人間にはそんな能力がないからです。一つの場面では一つのことしかできません。
ゴルフしたことありますか?難しいスポーツです。僅か1秒のうちに何千という体の動作をタイミングよく組み合わせて動かすんです。当然全ての動きを意識通りに動かすなんてできません。だから練習するんです。1つ1つ正しい動作を意識して体に覚えさせます。一度に一つしか集中できないので地道な作業になってしまうことは仕方ないです。そうやって地道に作り上げた先に完璧なスイングがあります。
プレゼンも一緒。パワポのノート機能に書いたと安心して、練習せずにプレゼンに望んでみてください。聞き手にはすぐわかります。
本番ではリハーサルを再現することだけ考える。一つ一つの言葉を思い出そうとしてはいけません。それでは刺すプレゼンはできません。明らかに練習不足です。本番前にあれこれ考え出したら、それは失敗への階段を降りていることと同義です。
常に勝ち続けられるには理由がある
緊張に弱い人は失敗するべくして失敗します。誰も失敗を望んでいないのは確かですが、脳みそは失敗する方向に突き進むんです。これは本当に不思議な脳のメカニズムです。
セルフイメージがあなたの年収を決めます。あなたを恥ずかしがり屋にしたのもセルフイメージだし、朝風呂するのもセルフイメージです。セルフイメージとは自分が自分に抱く価値観のこと。車で言うトルクにあたります。おもしろいことにいくら意識してもセルフイメージと反したことはできません。イメージの外にあるものを嫌い、イメージ内に戻すように脳は必死に働きます。
人はある程度寝なくても実はパフォーマンスにはあまり影響しないと言われています。これも結局セルフイメージの問題。
「そろそろ休め。もういいだろ。」
と居心地の悪さからセルフイメージが働きかけて眠くしているのです。
セルフイメージってなんだかすごいでしょ?あなたの何歩か先を行く姿を作っちゃうんです。ということはです。セルフイメージを自由にコントロールできれば少し先の未来を良くすることも悪くすることも自由に選べるってわけです。
ほとんどの人はセルフイメージの存在に気付いていません。だから逆にセルフイメージに自分をコントロールされて、知らず知らずのうちに失敗の方向に向かうんです。常に金メダルをとるような人はここを意識的にコントロールすることで高いパフォーマンスを発揮します。勝ち続けるにはコイツをコントロールすることが必要不可欠です。
プレゼンテーションにメンタルコントロールを導入するには?
もう少し実践に落とし込むとこうです。
- プレゼン資料を作り込む※ただし、パワポのノート機能にカンニングペーパーを作ってはいけません。
- 何度もリハーサルする。最低10回。
- 上手くプレゼンテーションしている姿を何度もイメージする。寝る前の習慣にすること。
- 本番では細かいことは考えずにリハーサルを再現することにだけ集中する。
プレゼンテーションの成否は素質ではありません。この手順を踏むか否かです。
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