
2019年現在、マーケ職は売り手市場です。それをわかってか、営業や開発からコンバートを狙う人が増えています。
最近デジタルマーケティングという言葉をよく聞きます。勝手な推測ではWebマーケティングを含む広義なマーケティングを指していると予想しています。POS、スマホから取れるデータ、Webのトラッキングデータなどを顧客データベースにマージして、そこからイケてるキャンペーンを考え、実行するという中々カッコいい仕事です。
ウチは今3人いるんですが、「職種は?」と聞かれると、全員が「デジタルマーケターです。」と返答することになりそうです。
デジタルと名のつく職種なんで高いITリテラシーが要求されるとお思いでしょう?この記事ではデジタルマーケターを目指す人はどの程度のITリテラシーが必要か、お伝えしていきます。
サマリー
Webの仕組みを理解している
マーケティングデータは色々なところから集まります。広告、Webサイト、メルマガ、店舗、アンケート、商品レビュー、外部サイト、、、。
そのデータをDMP(Data Management Platform)と呼ばれる、データ管理・分析ツールに集めます。DMPがすごいのは、今まで断片的にしかできなかった分析が統合的に見れるという点。要はどの媒体から生まれたお客が最もお金を使ってくれるかがわかるんです。
DMPはクラウド型のアプリでWebに設置されます。オフラインで集めたデータは何かしらの手段(APIとか手入力)でDMPに集まるようにします。
マーケティングとWebは切っても切り離せません。Webの仕組み、サーバとクライアント、HTML、、、最低限このあたりはマーケターも知っておくべきです。いちいちエンジニアに聞いているようではダメです。
Webの仕組みについて、過去に書いた記事が大好評でした。よかったら見てみてください。
SQLが書けること
プログラムを書く必要はないけど、せめてデータベース(DB)を扱う言語(SQL)くらいは書けないと、、、。
DBとはなんぞや?→Excelの表と思えばOKです。それの大容量で且つ安定稼働版です。
SQLとはなんぞや?→DBから欲しいデータを取り出したり、並べ替えたりするDBの操作言葉です。
”A商品を買った30才以上の女性”
SQLが書けるようになると、この程度のデータであれば10秒前後で取り出せます。
APIを理解している
マーケターって営業マンのところに確度の高い見込客を連れてくることが仕事ってことは知っていましたか?厳密に言うとこの仕組みを作ることですね。
仕組みを作る時に考えないといけないことは、如何に手間、コスト、時間を節約して人を集めるか、ということ。
マーケティングオートメーションの出番です。
Webサイト、CRM、メルマガ、分析ツール、ECサイト、、、。各システムを連携させ、こっち側のアプリで○○が発生したら、メルマガのこのオートメーションを実行するみたいなことをします。つまり興味に応じてパーソナライズされたキャンペーンをシステムが自動で実行するということですね。
SIer的な一面も必要ということです。システムを連携させて、少ないリソースで大きい結果が出せるようにいつも最適を考えています。
システム連携の時に、互いのシステムを連携させる方式をAPIと言います。多分聞いた事ある人多いんじゃないかな。片っぽのアプリでもう片っぽのアプリのこの操作をするみたいなことをシステム間で完結させられるんです。
APIと聞くとエンジニアが使う言葉と思うでしょうが、マーケターもその概念を理解しておいた方がいいです。
DBから抜いたデータを Excel(Googleスプレッドシート)に プロットしてゴリゴリ分析できる
データを抜いたら、今度はそのデータから法則性を見つけ出します。例えば、
CPA(顧客獲得コスト)とLTV(客単価の平均)の推移はどうかな?
みたいな具合。
ExcelとかGoogleスプレッドシートにDBから抜いたデータをプロットして作業することが多くなります。このあたりのソフトはガシガシ使えるようにしておいてください。それとCPAとかの要素をサラっと算出できるように数字の扱いには慣れておいた方がいいですね。
PowerPoint(Googleスライド)の資料で人を説得できる
マーケターに限った話しではないんですが、仕事をしていると相手に行動させなければいけなかったり、意識を共有して賛同してもらわないといけない場面が間々あります。
そんな時、人はパワポを使います。しかしこのソフト。意外にも使えない人が多いんですよ、、、。前職の会社では営業マン30人が誰一人使えなく、資料を作る時は開発部に依頼するという異常な事態でした。
パワポもしくはGoogleスライドのようなプレゼンアプリが使えないなんてことだけは言わないでください。
プロジェクトマネジメントツールやチャットアプリ等、各種業務アプリを効率よく使える
タスク管理とか、業務連絡なんかはもはやアナログで管理する時代はとうの昔に終わりました。
まだ紙と電話?
それはまずいですね。デジタルで管理している人は数倍パフォーマンスが良いはずです。そのくらい生産性が上がるんです。
会社側からしたら、そんな人材困りますよね。
Slackとか、Trelloとか、Google Appsとか、基本的な業務アプリはサラッと使いこなしましょう。デジタルマーケターでなくても今の時代みんな使っているんですから。
IllustratorとかPhotoshopを触って、簡単なバナーぐらいは作れる
僕はデザインが苦手。でもコンテンツマーケティングをする以上は簡単なバナーとかインフォグラフィックぐらいは自分で作るようにしています。
あなただってそうすべきです。その程度の素材は自分でイラレとかフォトショでサクッと作った方が良いに決まってます。毎回毎回デザイナーにお願いするのはこっちだって面倒だし、デザイナーだって嫌ですよ。
デザインができる必要はないです。簡単な加工ができさえすれればいいんですよ。
マーケティングツールのLPを見ただけで機能の良し悪しを判断できる
マーケティングツールって結構ややこしいですよね。例えばメルマガにはCRMが付いているけど、専用CRMと何が違うの?とか、専用のLP作成ツールとWordpressで一から作るのとではどっちがいいの?とか、、、。
日本製のマーケティングツールは大抵外国製よりもパフォーマンス、コスト、総じておとりがちです。ただでさえややこしいマーケティングツールのLPを英語で見る機会は多くなります。だからといって英語を勉強する必要はないですよ(もちろん出来た方がいいけど)。そのためにやるのは本末転倒です。ブラウザの翻訳機能でなんとかなるんで。
そのツールの特徴は何か?類似のサービスの存在は?自分のシステムに組み込むにはどうすればいいのか?この辺りをLPを見ただけで判断できるようになっておきたいですね。
「どうすればいいの?」
答え→「マーケティングが好きなら自然とできるようになります。」
日頃から色んなマーケティングツールに触りましょう。30日FREEとかあるんで。面倒くさがっているようではダメですね。
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