
WebサイトのAbout me、SNSのマイプロフィールのような自己紹介ページはビジター(訪問者)から見られる確率の高いコンテンツです。
ブログ記事にSEOが効いて、そこから検索ユーザーが流入してきます。その記事を読んで満足するとビジターはサイト内の回遊を始めます。次に読むコンテンツとしてプロフィールページはよく選ばれることになります。
結構重要なコンテンツにも関わらず、書き方のハウツーがあまりない。というわけでこの記事ではビジネスを目的としたプロフィールページの作り方について説明していきます。
サマリー
なぜプロフィールページが重要なのか?
ビジターのアクション(オプトインとかサインアップ)を狙うサイトは、定期的に再訪問してもらわないとサイトのROIとしては低くなります。そういった類いのサイトではビジターは運営者、コンテンツの出元を慎重に見ます。「これは知らなかった。良いサイトだな」もしくは「このサイトのサプリ、他のサイトに比べて安い!」と良い反応を得ると、次にビジターはその人たちが信頼できるか高確率で確認します。なぜなら自分の個人情報を渡すわけですから。
ビジネス用のプロフィールページの目的
プロフィールページで達成したいことはビジターの行動を起こすこと、もしくはそのきっかけを作ることです。つまりメルマガの読者登録とか、サービスのサインアップ、そういった行動の気持ちを作るのが目的。
文末にCTA(コールトゥアクション)のウィジェットを置いたり、サインアップページへリンクを張るのは有りですが、あからさまなCTAは嫌われるんで、やり過ぎには気を付けてください。

画像引用元:CONTENT MARKETING INSTITUTE
URL:http://contentmarketinginstitute.com/2018/04/content-distribution-essentials/
上の画像はContent Marketing Instituteの執筆者の紹介欄下に設置されたCTA。さりげなく設置するぐらいでいいと思います。ちなみに日本のビジネスではプロフィール(会社概要含め)にCTAを設置している人はそこまで多くないです。
読んで欲しい相手(ペルソナ)を定義する
どんなコンテンツでもそうですが、読んでいる相手が「面白い!」と感じるコンテンツってのは総じて読み手を具体的にイメージできた度合いと比例します。つまりたった一人の実在する人物に向けてライティングをすると、それは面白くなるし、大衆に向けてライティングすると、つまらないものになるわけです。
だからコンテンツビジネスではペルソナが重要なんです。ペルソナの詳細な作り方は以下のE-Bookが役に立ちます。興味のある方はダウンロードしてみてください。

ペルソナテンプレ
ペルソナの大切さはわかってても、まともに作れたことないでしょ?今度こそ”意味のある”ペルソナを作りましょう。このワークブックがあれば間違いなし。Eメールアドレスを入力するだけで無料プレゼントしています。
キャリアと実績の棚卸しをしてパーソナルUSPを洗い出す
USP(ユニークセリングプロポジション)とは競合と比較した商品やサービスのユニークな強みのこと。詳細は[事例で理解するUSP(ユニークセリングプロポジション)の作り方]記事をご参照ください。USPの考え方を自分自身にも適用します。僕は何でもチャートに落とし込んで考えたくなる派で、申し訳ないんですが僕のやり方でやらせてください。SWOT分析のチャートを使うと便利です。

SWOT分析はコトラーのマーケ本で有名になったんだったかな、、、。今では大学の講義でも出てきます。アカデミックなマーケティングは実践で使えないものばっかだけど、こういったフレームワークは考え方の指針としてはほんとに使える。SWOT分析は4つの区画に分けて、現状のビジネス、ひいては自分の実績を整理します。
- 強み
- 弱み
- 市場の機会
- 市場の脅威
上の画像のように整理してみてください。
ライティングのベース(エレベータピッチ)を作る
SWOT分析の結果がライティングの素材になります。念頭に置いといて欲しいのは、、、
- 強みを魅力的にアピール
- 弱みの克服法
- 自分のビジネスのサポート範囲の明確化
- ビジネス環境(市場)の説明と自分のポジション
- 上手くいっている取り組み
- 競合の脅威とそれに対する対処策
ということ。これを留意してライティングする。その前にエレベータピッチを作りましょう。エレベーターピッチとは情報を整理して、簡潔にわかりやすくアイデアを伝える方法です。以下の質問に答えてください。
- 理想的なペルソナ(読者)は誰?回答例:アーリーステージの起業家
- ペルソナの悩み、不満、怒りと得たい結果は?回答例:Webサイトへのアクセスが伸びないので、顧客リストが構築できない。顧客リストを構築したい
- どうやってあなたはペルソナを現状から理想的な姿へと導くか?回答例:Web広告の効率的な運用方法をレクチャーして、短期間で顧客リストを構築させる
- 競合と比べたUSPは何か?回答例:キーワードの組み立て方を熟知しているので費用対効果の高い運用ができる
- USPを手に入れた実体験は?回答例:商社でセールスをやっていた際にレバレッジが効かないビジネスにうんざりして、マーケティングを学び始めた。個人で立ち上げたサービスでそれを適用したら上手くいった。知り合いの事業でも上手くいった
お客さんやパートナーが自分について語っていることを添える
要は商品・サービスでいうカスタマレビューのこと。プロフィールって一方的な発信コンテンツなんで、それだけだと「へぇ、すごいね」ぐらいで終わる。可能であれば主張をサポートする何かが欲しいところ。それがカスタマレビューです。お客さんにアンケートを取って集めましょう。以下おすすめのアンケートツールです。
個人的にはSurveyMonkeyがおすすめ。カスタマレビューを頂戴する注意点としては、、、
- 商品・サービスを買ってくれたついでにそのアンケート内で販売主も評価してもらう
- お客様の声として使うことを了承いただく
- 実名記載の許可と顔写真をもらえないかお願いしてみる
- ロイヤルカスタマーに個別インタビューをお願いしてみる
- パートナーに協力いただく
ライティングで意識すること
文語体で書くのはNGです。コンテンツマーケティングは面白く且つ有益であることの2つが要求されます。文語体の時点で読者は嫌気が差すんで、口語体で書きましょう。友人と居酒屋で話す感覚でライティングするといいです。それを録音して文字起こししたら、相当良いコンテンツになると思います。
もう一つ。メッセージ力っていう概念があります。メッセージ力は円の面積だと思ってください。ライティングのレベルによって能力差があり、小説家のようなそれを生業にする人たちは面積が広く、ブロガーのようなカジュアルライターは面積が小さいです。

円の周りには様々な属性の見込客がいます。メッセージ力の高い小説家は全ての見込客(読者)に難なくメッセージを届けられますが、カジュアルライターにはそれができません。届けようとすると浅いメッセージになります。
メッセージ力が足りなければ円の形を変えるしかありません。つまり見込客を絞って、メッセージ力の形を楕円形にするということ。ライティングする際は出来る限り一人の読者をイメージしてライティングしましょう。
ライティングしてみる
実際に書きますが、ライティングと編集作業とは分けてください。ライティング中は「delete」キーを禁止にします。それが品質もスピードも一番効率が良いです。
話すようにパーソナリティ溢れるストーリーを書く
<例文>
商社で働いていた時のこと。ある案件のクロージングに差し掛かっていました。その案件にはこれまで数ヶ月の月日とリソースを費やしてきています。丁寧に練り上げた提案内容は様々な人の目を通して、完璧に校正されていました。しかし結果的にその案件は成約に至りませんでした。セールスプランに問題があったわけではありません。お客さんの企業ステータスが原因でした。予算打ち切りですって。その時ハッキリと覚えた感覚があって、それは社会人になって初めてやった競馬です。特に穴馬というんでしょうか。倍率の高い馬に掛けてる感覚です。要は0か100かって世界ってことです。上手くいけばまとまった金額は入るけど、失敗したら0。失敗する要因もコントロールできないものが多い。ものすごい徒労感でした。その頃からROIという言葉をやたらと意識するようになったんです。
独自の価値(USP)を手に入れるきっかけを語る
<例文>
その時にたまたま読んだ本がペリーマーシャルのPPC広告の本とブライアン・ハリガンのインバウンドマーケティングの本でした。直感でわかりました。レバレッジが最大限に効く方法はこれだと。それ以来関連書籍を読み漁り、マニアと化しました。実際にいくつもメディアを立ち上げました。上手くいくものもあれば、いかないものもありましたが、それら全ては僕の頭に蓄積されています。
独自の価値(USP)の確信に迫る
<例文>
たくさんのメディアを作ったし、広告も運用してきた。たくさん成功したし、上手くいかないこともたくさん経験した。そのおかげで結構見えたんです。Webマーケティングの方程式が。僕の方程式はアカデミックではありません。あくまでも実践的です。
ペルソナは誰で、彼らの悩みは何か?そこに対して自分が提供している価値は?
<例文>
僕はあなたのようにいずれ起業したいサラリーマンやOL、学生の方にWebで影響力を持ち、自由に人を集められる方法を教えます。
第三者に自分が書いた内容を証明してもらう
<例文>
木村太郎さんのコメント
「彼のメソッドを早速使ったよ。私はパーソナルジムを経営しているんだ。集客が上手くいかなくてね。うさんくさいPPC広告の運用会社には何度騙されたことか。だから地道にやることに決めたんだ。自分なりの方法でWebを立ち上げるということをね。誰をベンチマークにしたかって?それが彼。いつのまにか彼の上得意になっていたよ。彼のメソッドはいつも明確だった。僕はそれを信じてやっきただけだ。この3年間で売上は7倍伸びたよ。」
※実名記入と顔写真掲載の許可をもらうこと。
運営者情報(会社概要)は必ず用意する
運営者情報はオープンにすべきです。それだけでコンテンツに信頼性が増します。Googleもそうすべきだと言っているし、SEOには直接関わらないけど、信頼性を担保できるという観点では間接的にSEOが効いてきます。まあECビジネスなら特商法ページをどうせ公開するんだから、それだったら最初からオープンにしましょうよ。ちなみに運営者情報の記載内容は以下でOKです。
- 会社名もしくは屋号
- 設立
- 人数
- 代表者名
- 所在地
- 電話番号
- 事業内容
- 実績(任意。出来れば掲載した方が良い)
参考例:僕が尊敬するマーケター達のプロフィールページ
個人的に好きなマーケターのプロフィールページを紹介したいと思います。是非参考にしてみてください。
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